当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。
スイカを収穫すると表面が少しざらつくのですが、それは何なのか調べてみました。
スイカの表面に見られる産毛は、トリコームと呼ばれる微細な毛状構造です。これらの産毛は、スイカの生育や果実の保護に役立つ役割を果たしています。
以下は、スイカのいくつかです:
- 蒸散の調節:
産毛は葉や果実の表面に存在し、蒸散(水分の蒸発)を調節する役割を果たしています。スイカの葉や果実の表面にある産毛は微細な毛状構造であり、水分が表面に滞留し、蒸散が抑えられることで、水分のロスを減らし、乾燥から保護する効果があります。 - 害虫や病原菌の防御:
スイカの産毛は、害虫や病原菌からの侵入を防ぐバリアの役割を果たすことがあります。産毛の存在により、外部の害虫や微生物がスイカの果実や葉にアクセスしにくくなり、病気や感染のリスクを低減する効果があります。 - UV光線の反射:
スイカの産毛は、果実の表面に微細な反射面を提供することで、太陽からの強い紫外線を反射し、果実を保護する役割があります。これにより、果実が日射によるダメージや過熱から守られる効果があります。
スイカの産毛の役割は、スイカの生態や果実の成熟に関連しており、自然界でのスイカの生存と繁殖をサポートする重要な要素です。
スイカのトライコームの役割とは?

スイカのトリコーム(trichome)は、葉や茎の表面に存在する微小な突起や毛のことを指します。これらのトリコームにはいくつかの役割があります。
- 防御: スイカのトリコームは、外部からの害虫や病原体の侵入を防ぐ役割を果たします。トリコームは葉表面を覆い、外部の害虫や病原体を物理的に阻止することがあります。
- 水分保持: スイカのトリコームは、水分の蒸発を抑える役割も果たします。トリコームが葉表面を覆うことで、水分が葉から蒸発しにくくなり、乾燥から葉を保護する効果があります。
- 日射しの反射: スイカのトリコームは、光を反射することで葉の表面を保護する役割も持ちます。トリコームが光を反射することで、葉の温度上昇や光合成への影響を緩和し、葉の健康を保つ効果があります。
- 化学防御物質の分泌: スイカの一部のトリコームには、化学的に防御するための物質が含まれている場合もあります。これらの物質は、害虫や病原体に対して忌避効果を持つことがあります。
トリコームはスイカの生存戦略の一部であり、植物が外部の脅威から身を守り、最適な環境で成長するために役立つ役割を果たしています。
如何でしたでしょうか。産毛と言うんですね!重要な役割をするんですね!