当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。
スイカの肥料に米ぬかは使ってよいのか調べてみました。

はい、米ぬかはスイカの肥料として使用することができます。米ぬかは有機物の一種であり、スイカに必要な栄養素を供給するだけでなく、土壌の保水性や保肥性を改善する効果もあります。
米ぬかには窒素、リン、カリウムなどの栄養素が含まれており、これらの栄養素はスイカの健全な成長に重要です。特に窒素は葉や茎の成長に寄与し、リンは根の発育と花や果実の形成に、カリウムは病害抵抗性や果実の品質に関与します。
米ぬかをスイカの肥料として使用する場合は、以下のような方法で行うことができます:
- 直接散布:
米ぬかをスイカの根元に直接散布します。散布する際には、根元から適度な距離を保ちながら均等に散布し、土壌に混ぜ込むこともできます。 - 堆肥として使用:
米ぬかを他の有機物と一緒に堆肥として使用することもできます。堆肥によって分解された米ぬかは、スイカの根元に施すことで栄養を供給します。 - 液肥として使用:
米ぬかを水に浸して液肥として使用することもできます。浸漬後の米ぬかの液体を希釈して、スイカの根元に散布します。
ただし、米ぬかを使用する際には適切な量を守ることが重要です。過剰な使用は窒素の過剰供給や塩分の蓄積を引き起こす可能性があります。また、米ぬかを使用する前に堆肥化や発酵などの適切な処理を行うことも重要です。
栽培環境や土壌の状態によっても最適な使用方法や量は異なる場合がありますので、地域の農業専門家や園芸センターからのアドバイスを参考にすることをおすすめします。
スイカ栽培米ぬか単体ではバランスが悪い
ご指摘の通り、スイカの栽培において、米ぬかだけを単体で使用すると、栄養バランスが不十分になる可能性があります。米ぬかは窒素やカリウムを含む一部の栄養素を提供しますが、他の重要な栄養素(特にリン)の供給が不足する場合があります。
スイカの栽培においては、総合的な栄養供給が必要です。そのため、単体の肥料として米ぬかを使用する場合には、他の肥料や土壌改良剤との組み合わせを検討することが重要です。以下にいくつかの方法を示します。
- 総合的な有機肥料の使用: 米ぬかと一緒に、堆肥や鶏糞、油かすなどの有機肥料を組み合わせて使用することで、栄養バランスを改善することができます。これにより、窒素、リン、カリウムなどの栄養素をバランスよく供給することができます。
- 無機肥料の組み合わせ: 米ぬかと無機肥料を組み合わせて使用することも一つの方法です。無機肥料は特定の栄養素を効率的に供給できるため、不足している栄養素を補うために使用することができます。例えば、リンの不足を補うためにリン酸肥料を併用するなどが考えられます。
- 土壌分析と肥料の調整: 土壌分析を行い、土壌の状態と栄養素の含有量を把握することも重要です。そこで得られた情報をもとに、栄養素の不足を特定し、不足している栄養素を補うために必要な肥料を選択し調整することができます。
総合的な栄養供給を確保するためには、栽培状況や土壌の状態に応じて適切な肥料の組み合わせや調整が必要です。農業の専門家や地域の農業相談機関に相談することで、より具体的なアドバイスを受けることができます。
如何でしたでしょうか。こんな方法もあるんですね!