当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が果実的野菜とは何でしょうか?を紹介いたします。
「果実的野菜」という用語は、一般的な植物学的な分類には存在せず、食品の分類においても広く使用される用語ではありません。したがって、明確な定義はありません。

ただし、一部の植物は果実のような特徴を持ちながらも、一般的には野菜として扱われることがあります。これは、その植物の一部が甘味や果肉を持ちながらも、料理やサラダの一部として使用されることが一般的なためです。
例えば、トマトやピーマンは、植物学的には果実に分類されますが、一般的には野菜として扱われます。これは、料理やサラダに使用されることが一般的であり、その食材としての特性や用途が野菜に近いからです。
「果実的野菜」という用語は、このような特徴を持つ植物を表現するために使われることがありますが、正確な定義や一般的な使われ方は存在しません。したがって、その用語に対しては文脈によって異なる解釈がされる可能性があることに留意してください。
日本の農林水産省の見解
農林水産省の公式ホームページによると、野菜と果物の分類についてのはっきりとした定義はないものの、生産分野では次の特徴を持つものが野菜とされています。
①田畑で栽培されるもの(山菜は野菜に分別されることが多い)
②副食物(おかず)であること
③加工を前提としないこと(コンニャクイモは野菜だがコンニャク自体は野菜としない)
④草本性(木になるモノではないもの)であること
つまり、実のなる永年作物の木は果樹として分類し、そこからとれた果実は果物と分類しているのです。このルールに則るとイチゴやメロン、スイカなどは野菜に分類されてしまいますが、一般的に果物と認識されているものは「果実的野菜」として扱うこととしているのです。
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