スイカの種はなぜ多い?
スイカの種はなぜ多い?
当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。
スイカの種が多い理由、その秘密に迫る!
スイカを食べていると、種がたくさん入っていることに気づきますよね。なぜスイカには他の果物よりもずっと多くの種が入っているのでしょうか?実はそこには、スイカ作りを支える重要な役割があるのです。
遺伝的多様性を維持するための種
スイカは一種の野菜で、生き残りをかけて種を次の世代に残す必要があります。多くの種があれば、様々な環境の変化に対応できる多様な個体が生まれる確率が高くなります。この遺伝的な多様性を保つことが、品種の存続に欠かせません。
柔らかな果肉のおかげで多くの種ができる
スイカの果肉は非常にやわらかく水分が多いのが特徴です。このスポンジ状の構造のおかげで、1つの花から受精した多くの種がすくすく育ち、果肉に埋め込まれることができるのです。
多くの種から選ばれし優良な子孫
スイカの多くの種からは、環境に最も適した子孫が選ばれていきます。スイカ農家は代々、このように自然に選別された優良な種を大切に受け継ぎ、品種改良を重ねてきました。
このようにスイカの持つたくさんの種には、生命を次の世代に繋ぐための重要な役割があるのです。種には「命のたね」が詰まっていると言えるでしょう。美味しいスイカに出会えるのも、この不思議な仕組みのおかげなのかもしれません。
今回のテーマ(スイカの種はなぜ多い?)はいかがでしたでしょうか!
“スイカ、果物の中で唯一の“涼”。知ってるとちょっぴりクールな、スイカの雑学を共感しよう!”
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