種無しのスイカはありますか?
種無しのスイカはありますか?
当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。
【スイカの新境地】驚きの種無しスイカの”秘密”に迫る!
スイカの種は取り除きたい面倒な存在、という印象はありませんか?実はその”種無し”のスイカが存在します。種がないスイカの作出法とは一体どのようなものなのでしょうか。その”秘密”に迫ってみましょう。
種無しスイカ作出の歴史
種無しスイカは1950年代に日本で誕生しました。当初は偶然の自然突然変異から生まれたものでしたが、その後交配や育種を重ねることで、完全に種が無くなるスイカが開発されていったのです。
種無しスイカを作り出す”秘密”の方法
種無しスイカは、遺伝子組換え技術を使わずに作られています。雄しべと雌しべの働きを弱め、受精を人為的に制御する方法で種が作られないようにするのが”秘密”なのです。
花から雌しべと雄しべをそれぞれ取り除き、授粉は人工的に行う。また、細かな温度管理や薬品処理も行われ、種の形成を阻止しています。
種無しスイカのメリット
種無しスイカのメリットは、食べやすさが一番です。種が無いため食べる際に気を使う必要がなく、子供でも安心して食べられます。
また種がないぶん果肉の比率も高く、旨味が凝縮されているのも特徴。生産者側からすると、収穫後の選果作業の手間も省けて効率が良いなどのメリットもあります。
種無しスイカのデメリットは?
一方で、種無しスイカには長所の裏返しとしてデメリットもあります。
遺伝的な種の供給源がないため、毎年新しい種から育てる必要があり、在庫管理が難しいのが欠点です。また、味や形状のばらつきも避けられません。しかし、それでも種無しスイカの需要は年々高まっています。
まとめ
こうして見てみると、種無しスイカには食べやすさや風味の面で魅力がある一方、生産面での課題もあることが分かりました。人工的に種を作らせない技術は、まさに驚きの”スイカの新境地”と言えそうです。夏到来を前に、ぜひ注目の種無しスイカを味わってみてはいかがでしょうか。
今回のテーマ(種無しのスイカはありますか?)はいかがでしたでしょうか!
“スイカ、果物の中で唯一の“涼”。知ってるとちょっぴりクールな、スイカの雑学を共感しよう!”
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