スイカはどうして緑になったのか?
スイカはどうして緑になったのか?
当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。
※園主は栽培経験実績が驚きの60年の実績とは:地域のスイカを1935年ころ、松本市波田の下原集落でスイカが作られ始めた。(情報元:ウィキペディア)
弊社では初代から通算で約60年の栽培経験実績を指します。
スイカの”緑の秘密”を解き明かす!赤や黄色ではなく緑色になった驚くべき理由
夏の代表的な果物と言えば、まず真っ赤な果肉がイメージされるスイカですよね。でも、そのスイカの外側の皮は何故緑色なのでしょうか?今回は、スイカが”緑の秘密”を持つに至った驚くべき理由を解き明かします。
参考にしていただけましたら幸いです。
夏バテ知らずで大人気のスイカ。ジューシーで甘い果肉に、プチプチとした種、そしてその外側には緑色の皮が覆っています。一体なぜこの様に、内側は赤や黄色なのに外側だけ緑色になっているのでしょうか?
実はこの”緑の秘密”には、スイカが生き残るための賢い”術”が隠されていたのです。スイカが緑色の皮を持つようになったのは、太陽の強い日差しから果実を守るためなのです。
スイカが緑色を帯びているのは、葉緑素の働きによるものです。葉緑素は植物の細胞に存在し、光を吸収して光合成を行う重要な役割を果たします。
しかし、実は葉緑素にはその他の役割もあるのです。それは、スイカの果実を紫外線から守る「日焼け止め」の役割です。強い日差しから守られたスイカは、美味しく育つことができるのです。
一方で果肉の赤や黄色は、ビタミンCやカロテノイドによる色素なので、スイカの栄養価を高める役割があります。つまり、スイカの緑の皮と赤い果肉は、太陽の光を最適に使い分けることで獲得された”究極の適応力”なのです。
自然界の植物たちは、太陽光を賢く利用しながら進化を遂げてきました。スイカの”緑の秘密”もその一例で、人間が食べられる美味しい果実は、まさに自然の産物なのですね。
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