スイカのお話し

スイカにまつわる話を提供いたします。

スイカの表面はなぜ縞(しま)模様

当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。

当然のように縞模様(※1)がスイカの代名詞となっていますが、なぜなんでしょうか?調べてみました。(※1)一部を除きます。

スイカの表面に見られる縞模様は、スイカの成長過程で形成される結果です。具体的には、スイカの成長において、果実の発育が均一に進行しないことが原因とされています。それでは詳しく見てみましょう

スイカは、太陽の光を浴びて成熟する過程で、一部の部位が他の部位よりも速く成長することがあります。この成長の速度の差が、スイカの表面に特徴的な縞模様を形成します。

縞模様は、成長が速い部位が明るく、成長が遅い部位が暗く見えることで現れます。この模様は、果実の周囲の環境、太陽光の当たり方、果肉の配置などによって影響を受けます。

また、スイカの縞模様は品種によって異なります。一部の品種では縞模様が目立たないものもありますが、一方で非常に鮮やかな縞模様を持つ品種も存在します。

スイカの縞模様は、その美しい外観と個性を引き立てる要素として知られています。これらの特徴は、スイカが夏の象徴として愛される理由の一つです。

スイカの縞模様はどうしてできるの?

スイカの縞模様が形成される理由については、以下の2つの主要な説があります。

  1. スイカ自ら縞模様になった説:スイカの原産地はアフリカの砂漠地帯で、水分が欠かせない砂漠地帯では、新しい環境の良い場所に種子を分散したほうが、スイカという種を存続させる可能性が増えます1。そのため、果実を目立たせて、上空からでも鳥が見つけやすいように、スイカには縞模様ができたと考えられています。
  2. ヒトが品種改良で縞を作り出した説:スイカの本当の原種に縞模様はないので、ヒトが品種改良で縞を作り出したという説です。原種のスイカの改良を重ねている過程で黒い縞模様が発生したと考えられています。

これらの説は、スイカの縞模様がどのように形成されるかについての理論的な解釈であり、どちらの説が正しいかは現時点では確定していません。しかし、これらの説はスイカの縞模様がその生態や進化、そして人間の介入によって形成された可能性を示しています。

因みに江戸時代のスイカが浮世絵で残っていました。柄も現在のものとはいささか違うようでした。江戸時代にも手がべとつかないように、カットスイカも存在したようです。興味深いですね!

画像引用:まいどなニュース

浮世絵に見る江戸時代のスイカ

江戸時代の浮世絵には、時代の風俗や日常生活の様子が描かれていますが、一部の作品にはスイカの描写も見られます。

江戸時代の浮世絵師たちは、当時の風物や季節感を描くことが一般的であり、夏の風物としてスイカも頻繁に描かれました。スイカは夏の代表的な果物であり、暑さを和らげるために親しまれていたため、浮世絵にも取り上げられたのです。

浮世絵の中でスイカが描かれる場面としては、以下のようなものがあります:

  • 夏の屋外の風景や祭りの場面で、スイカが食べられている様子が描かれている。
  • 茶店や屋台でスイカが販売されている様子が描かれている。
  • 家庭の庭や部屋で、家族や友人たちが集まってスイカを食べている様子が描かれている。

これらの絵画には、スイカの形状や色合い、人々の食べ方や楽しみ方が描き込まれています。また、スイカを象徴として、夏の涼しさや楽しさ、人々の交流や憩いの場を表現する要素としても利用されていました。

江戸時代の浮世絵は、当時の生活や風俗を伝える貴重な資料として、現代においても注目されています。その中には、スイカを描いた作品も多くあり、当時のスイカの風俗や人々の関心を垣間見ることができます。

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