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スイカのお話し
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なぜ3倍体は種無しなのでしょうか?

なぜ3倍体は種無しなのでしょうか?

当農園の園主栽培経験が60年の杉山氏が解説。

「スイカの”種なし”の秘密に迫る!3倍体と呼ばれる遺伝の不思議」

スイカの魅力の一つが、種が入っていないことではないでしょうか。パクリと食べられる手間なさは、スイカ愛好家から高く評価されています。でも、なぜスイカには種が実らないのか、その理由はご存知でしたか?実は、スイカの品種改良の過程で、遺伝学的な奇跡が生じていたのです。今回は、その驚きの事実に迫ります。


スイカに種が残らない理由は、「3倍体」と呼ばれる遺伝現象が関係しています。通常、植物は2組の染色体を持つ「2倍体」ですが、品種改良の過程で偶然3組の染色体を持つ個体が生まれたのです。この3組の染色体を持つスイカが「3倍体」と呼ばれる不思議な存在なのです。

3倍体のスイカには、決定的な特徴があります。それは、種ができても発芽できない種子しか実らないということ。なぜなら、3組の染色体が入り乱れてしまい、正常に機能する配列を形成できないからです。つまり、食用に供される3倍体スイカには、実をむすぶ能力がないわけです。

このユニークな3倍体が生まれた経緯は、品種改良の過程での人為的な交配実験に由来します。2倍体の交配から、まれに3倍体が誕生する確率があるのだそうです。種なしスイカの起源はこの奇跡的な出来事にあったのです。

このように、スイカに種が残らない理由は遺伝学的な背景が隠されていました。自然の産物ではあり得ない不思議な存在だということが分かりました。

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